西尾張部の家
計画地:長野県長野市
敷地面積:300.41u
延床面積:166.05u
構造・規模:木造2階建て
計画:2008年7月
西と北が道路に接する90坪ほどの敷地に、これから老境に入る夫婦と子供たちの住まいを提案しました。暮らし易さを重視して主要な部屋を1階に配置。各室は行き止まりの無い動線で結びました。機能的であるのはもちろんのこと、空間に広がりと楽しさを与えています。限られた敷地、予算の中であっても、家の内外に増築、増床が可能なスペースを用意しました。まとまった形の駐車スペース、広めの吹き抜けや屋根付きのバルコニー等がその工夫です。長く快適に、さらに愛着をもって暮らせるように、将来への可能性を持たせた住まいです。
配置・1階平面図.北側道路に面して駐車スペース.囲むようにL字型のプランとしたのは南面する部屋を多く取るため.北東に眺望が開けているので、それを活かして台所と食堂を配置した.水周りや収納など生活を支える部分と、居間や食堂など生活を楽しむ主室が、動線の環でつづられた機能的なプラン
ロフト平面図と面積表.子供室にはロフトを設けた.飯綱山など北信濃の山々を見る出窓を持つ
2階平面図.居間の上部に大きな吹き抜け.広めのホールから屋根付きのバルコニーへ.将来的な増床スペースとなる部分
吹き抜けのある居間のイメージスケッチ.正面にはデッキテラスと光を取り込む高窓.四隅に建つ丸柱で、中心性を感じる場所になっている
北西側外観のイメージスケッチ.シンボルツリーを植えて街角に和らぎを与える.西からだんだん高くなる3つのブロック. 真ん中のブロック上部はバルコニー.道路側は、洗濯物など見えぬよう木製ルーバーで目隠し
食堂のイメージスケッチ.根太天井にして階高を抑えつつ天井高を確保.正面は台所.北東を見晴らすコーナー窓の上下は吊戸棚とカウンター収納、左手には食器棚で充分な収納.
寝室のイメージスケッチ.ゆったりとしたボールト天井で柔らかな落ち着きをつくる.中央に行き来可能な間仕切りをして個別の寝室になっている.
模型写真2
模型写真1
2階のホールと吹き抜けのイメージスケッチ.板張りの勾配天井が内外に連続して、一体感と広がりをもたらす.吹き抜けに面したカウンターデスクの下にはHR−C(除湿冷房)のパネル.夏には居間や食堂に涼気を降らせる仕掛け
模型写真3