雨宮の家
計画地:長野県千曲市
敷地面積:358.32u
延床面積:211.19u
構造・規模:木造2階建て
計画:2008年4月
南は住宅地、東、西、北は、これから工場が建ちそうな100坪程の敷地に、バイクガレージを持つ二世帯住宅を計画しました。二世帯は客間の和室を共有しながら、他は全て分離独立型の、気兼ねのあまり要らないスタイルです。常時4台+予備2台の駐車スペースと庭、建物を効率よくレイアウトしました。将来的な環境悪化に備えてコートハウス的なプランとして居住環境を確保。水害対策で主要部を高床とし、そのレベル差を活かして中間階をつくり納戸とするなど収納も出来るだけとるようにしました。視線が伸びるように計画したプランと合わせて、面積以上に広がりを感じる住まいになっています。
配置・1階平面図.ふたつの玄関を持ち、客間を共有する二世帯住宅.1階は主に親世帯の生活スペース.中庭を囲む部屋、雁行しながらつながるスペースで、空間に広がりをつくろうという意図がある
中二階平面図・ロフト平面図.中二階はバイクガレージ上部に階段踊り場から入れる納戸を設けて空間を有効利用.ロフトは階段の上部を家事コーナーに、予備室上部を将来用の増床スペースにしている
2階平面図.食事室の外に南向きのルーフデッキを持つ子世帯のスペース.生活ゾーンを重ねない、界壁に吹抜けを挿入する等、親世帯と子世帯にある程度距離が出来るように工夫した
南側外観のイメージスケッチ.シンボルツリー、板塀、ゲートを兼ねたキャノピーなどで構えをつくって、住まいに相応しい環境を整える
断面図2・面積表
親世帯の居間のイメージスケッチ.根太天井にして、階高を抑えながらゆったりした天井高を確保する.南の庭を眺め、薪ストーブでくつろぐ居間
2階予備室のイメージスケッチ.将来的には間仕切りをして子供室になる.正面は屋外のリビングになる屋根つきのルーフデッキ
模型写真3
模型写真2.総二階の3つのブロックに3枚の屋根が乗る.屋根の形状は内部のボリュームからと、駐車スペースやアプローチに落雪の危険が無いように決めている
模型写真1.周辺環境がとりとめの無い様相なので、塀や腰壁のデザインを合わせて、まとまり感を持たせた外観
模型写真4.少々、丈高なので、威圧感を和らげるために屋根にむくりを付けている