川中島四ツ屋の家
所在地:長野県長野市
敷地面積:1417.56u
延床面積:151.24u
構造・規模:木造2階建て
竣工:2015年11月
施工:株式会社 鎌倉材木店
Q値1.31W/uK、UA値0.36W/uKの高い断熱性能と、大屋根に載せた10.8kwの太陽光パネルで、環境に優しいゼロエネルギー住宅を作りました。大屋根を活かした広がりのある内部空間が特徴です。
この家では、高齢の家族と共に暮らすかたちを考えました。セカンドリビングの和室と続きの寝室を居心地よく整え、トイレや収納など必要な機能を近くに集めています。リビングまわりから気配を感じながらも近すぎない距離感が要点。畳の間、襖の間仕切り、庭につながる広縁等、旧居での生活感覚も残るように工夫しました。
南西側からの全景.長屋門のある広い敷地で母屋を建替えた.現在では東側の長屋門はあまり通行に使われず、主に西側からの出入りとなっている.庭を経由する2方向からのアプローチを設け南入りの玄関にした
南側全景.屋根には10.8kwの太陽光パネル.右手のウッドデッキは庭とリビングをつなぐ場.庭は広葉樹を主体に自然風の植栽で整備を進めている
西側駐車スペースからのアプローチ.招き屋根のコンパクトな建物外観
吹抜けの広間.リビングからダイニングを見る
広間の北側、ダイニングから南のリビングを見る.主庭をつなぐコーナー窓.窓は樹脂サッシでLow-Eトリプルカラス.冬季の日射取得を優先して南面だけLow-Eペアガラスにしている
キッチンから広間を見る.正面の飾り棚の向こうに階段.さらに奥は高齢家族の寝室へとつながっている
キッチン.南はテラス戸でウッドデッキにつながる
寝室1.北庭を見る窓辺に書見台.隣はクローゼット.左手の出窓には木格子、カウンター家具は床置きエアコンを格納している
高齢家族用の寝室1から和室を見る.襖を袖壁に引き込んだ状態.杉縁甲板の天井を連続させて広がりをつくった
和室.高齢家族のセカンドリビングとして使う.床の間まわりは寛いだ雰囲気とした.左手のテラス窓の障子と右手寝室の隔ての襖は引込みで全開放できる
吹抜けに面した2階廊下.天窓のある右手のスペースはインナーバルコニーでトレーニングや室内物干し等多目的に使う.引込み戸で間仕切ることが出来る
玄関には木質感が優しい大庇を掛けた.外壁はサイディングの大壁構法にジョリッパットのコテ塗り仕上.断熱は壁内充填と付加断熱で高性能グラスウールが180mmの厚さで入っている
階段の踊り場から玄関ホールを見下ろす.右手は和室、左手は広間で引き違いの建具は袖壁に引込み可能.開放すれば1階のほとんどをワンルームに使える
2階から広間を見下ろす
2階の寝室2は小屋裏部屋の趣.東向きの窓から長屋門の屋根と遠い山並みを望む
寝室3は小振りな部屋.奥は造り付けの本棚に囲まれたデスクコーナー.手前がベッドのスペース.本棚が間仕切りとヘッドボードを兼ねている
アプローチと玄関周りの夕景
基本設計の玄関見下ろしのスケッチ
南東側からの夕景
基本設計の広間のスケッチ
基本設計の模型.南東からの外観