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ぐりっぷ建築設計事務所

十夜河原の家


所在地:長野県千曲市
敷地面積:342.92u
延床面積:232.86u
構造・規模:木造一部RC造 2階建て
竣工:2004年 1月
施工:守谷建工株式会社


 この農村集落に建つ2世帯住宅は私達のアトリエです。「この場所に 相応しい等身大の暮しを好ましく感じる住まい」となるように、古い集落の持つ魅力や落ち着いた環境の継承と活用を意図しました。 切妻屋根の土蔵が点在する景観に呼応した馴染の良い外観。公民館の小さな広場に開いた前庭と、隣の土蔵を借景した北庭を、応接として使う土間で結びました。広場から北庭まで見通す大きな窓に、人の 気配や暮しの表情が現れます。同居する二世帯が適当な距離をもって生活できるよう、この家は土間を介して二棟に分かれています。ふたつの庭を結ぶこの土間が、ふたつの世帯を結び、人と地域を結んでいければ、と思います。


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土間(応接)から北庭を眺める.奥は借景した隣家の土蔵

西側外観.外壁は地元産の杉板を張っている

前庭からの夕景.正面は土間(応接).左に子世帯,右に親世帯が住む2世帯住宅

南側外観.通りには土蔵が点在している.広場に開いた前庭は駐車スペースを兼ねる

北庭から見た土間(応接)の夕景.窓越しに前庭が見える

アトリエと階段.梁は唐松,床は自家の檜を山から切出して製材した

アトリエ2階.子世帯の居間兼寝室.左手は書見台のある二帖の間

前庭のハウチワカエデ

母屋(親世帯)の玄関.上部のルーバーは光と風を呼込む仕掛け

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母屋,居間8帖から食事室を見る

2階階段.小屋裏から自然光が降ってくる

小屋裏は,階段室のあかり取り兼物干場

浴室の壁と天井はヒノキ板張り

親世帯の寝間8帖と居間8帖.続き間は状況に応じて融通無碍に使える

家族の集まるオープンキッチン.奥は三方から皿洗いに参加できる特注シンクの調理台

猫間障子

浴室側から北庭を見る

広くゆったりとした母屋の階段

広縁を2階から見下ろす

外観パース

食事室・台所のスケッチ 

応接(土間)のスケッチ

外構、植栽のスケッチ(上:北庭、下:前庭)

検討模型(基本設計の最終案)

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● 風景と人をなじませる「十夜河原の家」 季刊チルチンびとNo.33 2005SUMMER 掲載

「十夜河原の家」は環境性能の優れた住まいになっています.CASBEEすまい(戸建)※の自己評価をしてみました.評価結果はこちら(PDF)
   これは、建設して4年後、2008年1月時点での評価です.
   ※CASBEEすまい(戸建)のページ(IBECのHP内)